Urlaub vs. Ferien☆休暇?旅行?【ドイツ語表現】


生徒さんから時々

der Urlaubとdie Ferienって何が違うの?どう使い分けるの?

という質問を受けます。

確かにどちらにも「休暇」という意味があります。

Ich habe Urlaub.

とも言えますし、

Ich habe Ferien.

とも言えます。

これはどちらも「休暇がある」という意味です。

じゃあ何が違うんでしょう?

 

ざっくり言うと大きな使い方の違いは主語が仕事をしている人か、学生または学校関係の人かです。

der Urlaubの方は、仕事してる人が取る有給休暇の事です。

die Ferienは、学校などに通っている人がもらえる一斉の長期休暇(夏休みや冬休み)の事です。ここには学生だけじゃなく先生や教授も含まれます。学校関係全般です。

 

なので、あなたが仕事をしてたら

Ich will Urlaub haben!

=休暇がほしい!

 

あなたが中学生や大学生なら

Ich will Ferien haben!

=長い休みがほしい!

と言えばいいです。

 

また、休暇を取った社員さんなどには

Einen schönen Urlaub!

=いい休暇を!

と声をかけますし、もうすぐ長期休暇に入る学生さんや先生には

schöne Ferien!

=いい休みを!

と声をかけるのが正解です。

会社員の人にschöne Ferien.とは言わないんですね。

☆☆

 

しかしここで、もうすこし意味についてつっこんでみましょう。

意味的には、der Urlaubにもdie Ferienにも2種類あります。

der Urlaubは1)有給休暇、2)旅行

die Ferienは1)長期休暇、2)旅行

1)は時間的な意味で、2)は物理的に遠出する意味ですね。

しかしFerienの2)のほうは存在するはするものの、実際はder Urlaubまたはdie Reiseという方が一般的です。

次の文はいずれも時間的な休みというよりは遠出をする「旅行」のほうを意味する文です↓

〇Ich fahre in den Urlaub.

〇Ich mache Urlaub.

△Ich fahre in die Ferien.

△Ich mache Ferien.

これはどちらも文法的には正しいですが、Ferienの文のほうはあまり言いません。私も変な感じがします。

 

一方でこちらは時々使う文です↓

〇Ich gehe in die Ferien.

これを日常で聴いた場合は旅行のほうではなく「長期休みに入る」という時間的な意味でネイティブはとらえることのほうが多そうです。

Ferienは1)の意味で使われることがほとんどなんですね。

fahrenとgehenの使い方もここでは大事です。fahrenはあくまで乗り物などで物理的に移動する意味ですがgehenにはそれ以外にもさまざまな意味があるため、このような違いも生まれるのです。

ニュースでは

Das Parlament geht in die Ferien.

は決まり文句です。「国会が長期休暇に入る」。政治家たちが旅行に行くんじゃありません。

 

なので、矛盾に聴こえるかもしれませんが、

Die Lehrerin hat Ferien und macht Urlaub.

=先生は長期休みで、旅行する。

はOKです。先生だからいつもFerienじゃないとダメ、ではありません。先生は有給休暇の意味でUrlaubは使えませんが、旅行の意味でUrlaubを使うことには何の問題もありません。

☆☆

 

次。文法の違いです。

der Urlaubは単数形のみ。

そして

die Ferienは複数形のみです。

普通、単数形しかない名詞は数えられないので不定冠詞もつけれないこですが、der Urlaubは例外的にein Urlaubと言うこと時々もあります。先ほど紹介したeinen schönen Urlaubはeinenがついていますね。でも複数形はないです。

例外だらけ。うん。

Ferienは複数形だけなので、「長期」休暇の意味がありますね。

逆にUrlaubのほうは有給休暇ですから、長い短い関係なく一日でもIch habe mir heute Urlaub genommen.と言えます。

 

それでは単数形と複数形に注意して学生と会社員に「(君の)休暇どうだった?」って訊いてみましょう。

どう訊きますか?

答えはこうです↓

Wie war dein Urlaub?

Wie waren deine Ferien?

動詞も単数形・複数形の形が違うの、気を付けてくださいね。

 

また、UrlaubとFerienはなんやかんや言うても結局意味は似ているので、いろいろな動詞を共有できます。

Ich habe Urlaub/Ferien.

=休暇がある

 

Ich brauche Urlaub/Ferien.

=休暇が必要。

 

Ich bin im Urlaub/in den Ferien.

=休暇中だ

*定冠詞のあるなし(in Urlaub/im Urlaub/in Ferien/in den Ferien)も実はかなり複雑。この文では冠詞がいります。なかったら変っぽいです。

 

Ich genieße den Urlaub/die Ferien.

=休暇(旅行)を楽しむ

 

Ich verbringe den Urlaub/die Ferien im Ausland.

=海外で休暇を過ごす

haben, sein, brauchen, genießen, verbringenなどなどは両刀使い。これらはA2までの基本動詞です。

 

しかし共有できない動詞もあります。

nehmenとbekommen。

〇Ich nehme mir Urlaub.(有給休暇を取る)

〇Ich bekomme Urlaub.(有給休暇をもらう)

は言えますが、

×Ich nehme mir die Ferien.

×Ich bekomme die Ferien.

とは言えませんよね。なぜかというと夏休みなどの長期休暇は全員同じ時期に取るからです。だから「私が(好きな時期に自由に)取る」「(自分だけ)休暇をもらう」とは言えないのです。

もう一度おさらいですが、1)の意味のときはder Urlaubは有給休暇、die Ferienは一斉の長期休暇と覚えましょう。

☆☆

 

またder Urlaubとdie Ferienは色々な名詞とくっつくことができます。

たとえば夏休みは

die Sommerferien

ということは冬休みは

die Winterferien

です。

他にも

Weihnachtsferien

=クリスマス休暇

Osterferien

=イースター休暇

Pfingstferien

=復活祭休暇

Schulferien

=学校休暇

などがあります。全部複数形です。

 

またder Urlaubのほうは

die Urlaubszeit

=休暇シーズン

das Urlaubsland

=休暇先の国

der Urlaubstag

=休暇の日

die Urlaubsreise

=旅行

der Skiurlaub

=スキー旅行

der Traumurlaub

=夢の休暇

などがあります。

「有給あと何日ある?」と訊く場合は

Wie viele Urlaubstage hast du noch?

と言いますよ。

 

まとめ。

・UrlaubとFerienには2種類の意味がある。(休暇・旅行)

・Ferienは旅行の意味で使われることは稀。

・Urlaubは有給休暇、Ferienは一斉の長期休暇

・ということはUrlaubは仕事してる人が言う、Ferienは学生や学校関係者が言う。

・Urlaubは単数形のみ、Ferienは複数形のみ。

・・・・・・

あとはご自身で復習を!

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